ゴールデンカムイのコミック1巻のネタバレ感想記事です。
ゴールデンカムイは、明治時代末期の北海道や樺太を舞台にした、金塊をめぐるサバイバルバトル漫画。
今では大人気のゴールデンカムイ。
全ては、杉元佐一とアシリパとの出会いから始まりました。
ゴールデンカムイ1巻の目次
ゴールデンカムイのコミック1巻には、全5話収録されております。
第1話:不死身の杉元
第2話:ウェンカムイ
第3話:のっぺら坊
第4話:反乱軍の子
第5話:北鎮部隊
第6話:迫害
第7話:脱獄王
ゴールデンカムイネタバレ第1話: 不死身の杉元
舞台は明治37年。
二〇三高地。
日露戦争の真っ只中。
杉元佐一が、ロシア兵に首を撃たれてもひるむことなくロシア兵を次々と殺していくところから始まる。
そして日露戦争が終わった北海道。
杉元佐一は、1人の酔っ払いを横目に、北海道の山奥で砂金を取っていた。
どうやら杉元佐一は、カネが必要らしい。
杉元佐一は、日露戦争で「不死身の杉元」と呼ばれ、鬼神のような闘いぶりだった。
もし気に入らない上官を半殺しにしてなければ、今頃は武功抜群で年金暮らし。
そんな杉元も話を聞いた酔っ払いは、面白い話をしてくれる。
北海道では昔、川で大豆ほどの砂金がザクザク取れた。
そしてアイヌは、迫害してきた日本人に抵抗すべく、密かに砂金を貯めていた。
しかしある日、それを1人の男がブン盗った。
砂金を持っていたアイヌを皆殺しにして。
その額、現代の価値で8億円とも言われているらしい。
その男は警察に追われ、金塊を北海道のどこかに隠した。
隠し場所を誰にも伝える暇なく、今は網走監獄に入っている。
外の仲間に伝えようとしても、その術がない。
手紙を書いても、看守が盗んでしまう。
誰もが埋蔵金のありかを探しているのだ。
そして考えた男は、同じ死刑囚に、入れ墨を彫った。
埋蔵金のありかをしるした暗号の入れ墨を。
そして男は囚人たちに言った。
ここから脱獄しろ。
成功した奴には金塊を半分くれてやる
入れ墨は、囚人たち全員で一つの暗号になっている。
その入れ墨の噂を聞いた屯田兵のはみ出し連中が、死刑囚を移送するといって強引に連れ出した。
しかし囚人は、護衛の兵隊を皆殺しにして全員が森に消えた。
それ以来、脱獄犯も金塊もどうなったか分からない。
杉元は、その話を冗談だと思って聞いていた。
しかし翌朝、その酔っ払いが「しゃべりすぎた」と言って、杉元に銃を向ける。
その行動に、昨夜の話に現実味が帯びる。
杉元の気迫に負けた酔っ払いの男は、逃げた先でヒグマにやられていた。
そして男の背中には、入れ墨が。
そう、その男は金塊のヒントの入れ墨を掘られた囚人の1人だったのだ。
杉元は埋蔵金のヒントであるこの男を違う場所に移そうとする。
しかしそこで、ヒグマに遭遇。
ヒグマに襲われるという絶体絶命のピンチを救ったのは、アイヌの少女だった。
しかしそのヒグマは、酔っ払いの男を襲ったヒグマとは別のヒグマだった。
ヒグマは、自分の獲物に執着する。
その男を村に連れ出しては、ヒグマも一緒に連れて行くようなものだ。
少女は、ここに置いていけと言う。
しかし金が必要な杉元は、男をどうしても連れて行こうとする。
杉元は、少女に入れ墨の秘密を話した。
すると少女は「そのヒグマをお前が撃て」と言う。
そして入れ墨には秘密があった。
この入れ墨は、殺して皮を剥ぐことを前提にして彫られていたのだった。
ゴールデンカムイネタバレ第2話: ウェンカムイ
ヒグマは一度人間を殺すと、罰として人間しか食えなくなる、とアイヌでは考えられている。
人間を恐れない、凶暴で危険な、ウェンカムイ(悪い神)になってしまうのだ。
もう時刻は夜。
日が出るまで12時間。
明かりがないことには、ヒグマと戦えない。
かがり火を絶やさないように、「シタッ」と呼ばれる白樺の樹皮を集める、杉元と少女。
すると突然、酔っ払い男を襲ったヒグマが現れた!
かなり凶暴で、早速かがり火が消えてしまう。
ヒグマに襲われる杉元。
しかし、ヒグマの腹にしがみついて、何とか生きていた。
矢を放つ少女。
しかし、銃弾をも弾き飛ばす頭に当たってしまい、失敗。
少女に突進するヒグマ。
ヒグマから少女を助けたのは、レタラと名付けられたオオカミだった。
レタラのお陰で、杉元もヒグマと離れることができた様子。
怒りで立ち上がり、覆いかぶさってくるヒグマの心臓を、銃剣で刺した。
そして、命が耐えたヒグマ。
危機を乗り越えた杉元と少女は、お互いを認め合った。
少女の名前は、アシリパというらしい。
金塊を奪ったアイヌの話をしながら、ヒグマの解体をするアシリパ。
アシリパの父は、金塊を狙った犯人に殺された可能性があった。
そんなアシリパに、俺と組んで金塊を見つけよう、と言う杉元。
杉元は、金塊のために。
アシリパは、親の仇のために。
ゴールデンカムイネタバレ第3話: 罠
杉元とアシリパの二人は、小樽にいた。
小樽は明治末期、北のウォール街と呼ばれるほどの、金融の街。
小樽の温泉街や売春宿で、入れ墨の聞き込みをする杉元とアシリパ。
そして、「同じことを前に聞いてきた男がいる」という情報を得た。
そんな二人の後をつけて行く男が一人。
どんどん深い森に入って行く2人を、その男は今にも殺そうとする。
しかし木の下をくぐったとき。
リスをとる「くくり罠」と同じ原理の罠が男を襲った。
当然この罠は、杉元とアシリパの二人が仕掛けたもの。
そして、その男の体にはあの入れ墨が彫ってあった。
ゴールデンカムイネタバレ第4話: のっぺら坊
捕らえた男を殺そうとする杉元。
しかし、殺すなら協力しない、と言い放つアシリパに折れ、入れ墨の絵を描くことにする二人。
そして絵を描きながらアシリパが男に聞く。
アシリパ「入れ墨を彫った男はどんなやつだ?」
すると男が答える。
入れ墨の男「のっぺら坊さ。顔がないんだ。」
そう答えると、その男は誰かに頭を狙撃されてしまった。
そして男の頭を撃ったのは、金塊を追っている屯田兵の部隊の兵士だった。
しかも、陸軍最強と謳われた、北海道の第七師団の兵士。
ゴールデンカムイネタバレ第5話: 北鎮部隊
大日本帝国陸軍の第七師団は、日露戦争で激戦地に送り込まれて大損害を出すも、勝利に貢献していた。
そのため、道民は畏敬の念を込めて第七師団を北鎮部隊と呼ぶ。
兵士であることを理解する両者。
襲いかかる相手に、容赦なく殺そうとする杉元。
そこにアシリパが。
隙を見て逃げる兵士。
しかし、杉元が投げた銃が当たって川に落ちてしまった。
冬の北海道。
川に落ちるのは、かなり危険。。
兵士が見えなくなり、食事にする杉元とアシリパ。
アシリパは、罠で取れたリスを、チタタプで食べようと提案する。
チタタプとは、刃物で叩いてひき肉にするアイヌの料理のことらしい。
チタタプは、「我々が刻むもの」という意味がある。
そのため、交代しながら叩く。
チタタプといいながらたたくのが礼儀だ。
ちなみに脳みそは、生で食べる。
うまいと言いながらも、納得のいかない表情の杉元。
チタタプは杉元のために、汁物にする。
つみれ汁だ。
杉元はその美味しさに思わず「うまい」と言う。
そしてアシリパは、ヒンナと言っている。
ヒンナとは、食事に感謝する言葉で、アイヌでは食べながら言う言葉だ。
その頃。
杉元を襲った兵士は、命からがら助けられていた。
その名前は尾形というらしい。
尾形を救ったのは、こちらも兵士らしきものたちだった。
ゴールデンカムイネタバレ第6話: 迫害
小樽で入れ墨の男を捕まえた罠で、また一人捕まえた。
男の名前は、白石由竹。
「脱獄王」の異名を持つ。
白石はいつ捕まってもいいように、常に釘や針金などを埋め込むなどして持っていた。
杉元とアシリパがウサギを捕ろうとする隙に、白石は脱走する。
逃げる白石と追う杉元。
しかし二人は、雪庇を踏んでしまい、下に落ちてしまった。
ゴールデンカムイネタバレ第7話: 脱獄王
雪庇から落ちると、そこは川だった。
冬の北海道。
川に落ちた二人はすぐに火を起こそうとする。
しかしマッチは濡れて使えない。
二人はこの絶体絶命の場面で取引する。
協力する代わりに、白石を見逃す、と。
そして白石が隠し持っていた銃弾で火を起こすことができ、難を逃れる。
白石の話によると、入れ墨は24人に彫られた。
そして、脱獄を指揮した親玉は、なんと新選組副長の土方歳三だった。
そして囚人たちはのっぺら坊に「小樽へ行け」と指示されていた。
その話を杉元にした後、約束通り白石は杉元から見逃された。
ゴールデンカムイネタバレ感想:1巻
かなり展開が早く、しかも息がつけぬほどの展開でした。
ゴールデンカムイの魅力は、そのストーリーだけでなく、ところどころに出てくるアイヌの人の生活だったり、その食事だったり。
あとは、動物の習性なんかも学べて、本当に「へー、そうなんだ」と思わず言ってしまうところにあります。
そんなゴールデンカムイ、2巻以降もすごく楽しみですね!
ゴールデンカムイネタバレ1巻:ネットの反応
1巻を読んだ感想はどうだったのでしょうか?
読み始めたきっかけは人気、面白いと言われていて気になっており読み始めました。どんな話かもわからないまま最初の最初を読んだ時に戦争ものか、と思いました。そこから広がる話がもう楽しくて楽しくて…アイヌや北海道開拓時代のことは日本人なのに全く知りません。読みながらアイヌの言葉や文化に触れられるので感動です。
徹底した取材、重厚な人間ドラマの中にあるギャグが絶妙で癖になる。
アイヌを背景とした設定がユニークで、緊張感が半端なく、一気に引き込まれます。殺戮の場面が多い一方、アシリパさんの可愛らしさもあり、アンバランスもおもしろい。
素直に面白い。展開が早いため、すぐお話に没頭できる。グロ描写も必要最低限に抑えているので苦手な私もそこまで気になりません。絵もスッキリしていて読みやすい。アイヌの人たちの豆知識も興味深い。あとアシリパちゃんが可愛いですね。
アイヌの子供の愛らしさと不死身の杉元の葛藤とアクションとても面白く拝見しました。今後のストーリーが楽しみな漫画ですね。
というように、絶賛の嵐です。
ぜひまだ読んだことがなければ、1巻だけでも読んでみることをお勧めします!