『ワンピース』で頂上戦争前まで、世界最強の海賊団として君臨していたのが白ひげ海賊団です。
頂上戦争では、当時の2番隊隊長であるエースを取り戻すために白ひげ海賊団が集結しましたね。
しかしながら、エースは赤犬に体を貫かれて最期を迎えてしまいました。
そして白ひげも、この頂上戦争で死を迎えます。
白ひげが亡くなったことにより、白ひげ海賊団は事実上の解散。
頂上戦争後、マルコ率いる白ひげ海賊団の残党たちは、仲間殺しをしたティーチの黒ひげ海賊団との大激突をします。
それが、落とし前戦争という戦争でした。
今回の記事では、この落とし前戦争について考察していきます。
ワンピースの落とし前戦争とは?
頂上戦争後、マルコ率いる白ひげ海賊団の残党たちと、ティーチの黒ひげ海賊団との大激突。
これを世に言う落とし前戦争と言います。
白ひげ海賊団と黒ひげの間には様々な因縁が。
黒ひげは元々は白ひげ海賊団の船員であり、当時の隊長サッチを殺しヤミヤミの実を奪い逃亡。
さらにはエースを海軍に引き渡し頂上戦争のきっかけを作った本人でもあり、白ひげの能力を奪うなどその因縁の数はワンピースの作中の中でもかなり多いです。
そのため、白ひげ海賊団の元メンバーたちが黒ひげ海賊団を襲ったものと思われましたが、事実は違うようです。
この落とし前戦争、マルコのセリフによると黒ひげが侵略した事で行われた戦争だったのです。
言ってしまえばマルコ達白ひげ海賊団の残党にとっては防衛戦争であり、黒ひげにとっては白ひげ海賊団のナワバリを獲得するのに白ひげ海賊団の残党は排除しなければならない存在だったと考える事も出来ます。
そもそも落とし前戦争という名称からするに白ひげ海賊団側が仕掛けたように感じますが、これはルフィを五人目の皇帝と勝手に呼んだようにマスメディアが後から着けた名称なのではないかと考えられています。
この落とし前戦争で、黒ひげは事実上の四皇に名を連ねるほどに。
頂上戦争から落とし前戦争の流れでは、白ひげ海賊団が無くなり黒ひげ海賊団が名をあげるという、世代交代が行われたと言ってもいいでしょう。
落とし前戦争の結果はどうなった?
落とし前戦争の結果はマルコの惨敗でした。
そして落とし前戦争についてこう言っています。
「ティーチにはもはや敵わず何もかも持ってちかれちまった。あの恩知らずに一泡吹かせてやりたかったが…」と物悲しげに。
二年プラスアルファで15億まで成り上がったルフィに対して、一年で四皇にして22億まで成り上がった黒ひげ
四皇としては新米だけど、その成長速度は恐ろしい。やはりエースを下す実力、能力二つ持ち、白ひげを殺した事実、落とし前戦争の勝利が大きいのか pic.twitter.com/rErD3Vp9E0— リョウ@アニメ好き (@RSausupou) October 10, 2019
しかも前述のように、黒ひげ・ティーチは落とし前戦争で勝利した結果、四皇メンバーに選ばれてしまったというのだから皮肉にも程がありますよね。
まさにマルコは憎き親の相手に対してお膳立てをしたカタチになってしまったのです。
落とし前戦争の後、白ひげ海賊団のメンバーはどうなった?
白ひげは長年四皇の座にいました。
頂上戦争により白ひげが亡くなり、そして落とし前戦争で白ひげ海賊団の残党がいなくなったことにより、黒ひげが四皇ブランドを奪い去ったという構図。
マルコは白ひげ海賊団のメンバーを守れなかったどころか、落とし前戦争の後、白ひげ海賊団の隊長たちは、消息がわからない状態です。
そして、マルコが口にした「何もかも」という表現がとても引っかかります。
というのも、もし四皇という座を明け渡しただけであれば、敢えてマルコは「何もかも」という表現を使う必要がないですよね。
「一泡吹かせてやりたかったが無理だった」だけでいいはず。
ということは、もしかしたら白ひげ海賊団の他のメンバーは黒ひげの手によって消されているのでしょうか?
そこはまだ謎のままですね。
黒ひげティーチという人物像
黒ひげはサッチを殺したことからも、ワンピースの中では極悪キャラクターとして描写されることが大半。
しかし、マルコは生存したままです。
落とし前戦争で壮絶な戦いを繰り広げたにも関わらず、何故かマルコにはトドメをさしてないですし、マルコを海軍本部にすら売り渡していません。
考えてみると、黒ひげはバナロ島の決闘においても同じく白ひげ海賊団だったエースのトドメをさしてないですよね。
エースの件はマリンフォード頂上戦争に繋がる仕掛けだったので仕方ない面はあるものの、このマルコの件は不思議に思います。
もしかしたら、「白ひげ海賊団の影響下にあった国を手にしたいという目的で戦争を仕掛け、白ひげ海賊団メンバーの生死はどうでもよかった」、という一面があるのかもしれません。
何故なら、黒ひげは、サッチ殺害の件を除いて、他の海賊団を殺害するということをしていないことに気づくからです。
黒ひげは能力者狩りと称して悪魔の実を集め回っていることはわかっていますが、それでも海賊団を壊滅させるといったことは描かれていません。
今までのワンピースに出てくる海賊団と行動がまるで違うため、アウトローのような印象がありますが、「黒ひげってもしかしていいやつ?」と錯覚するような名言を残していることもあります。
黒ひげに関してはまだまだ謎が多いので、今後の展開に期待です。
まとめ
落とし前戦争により、白ひげ海賊団は事実上解散しました。
それにより、黒ひげ海賊団は四皇として君臨することに。
黒ひげが落とし前戦争をなぜ起こしたのかという目的はいまだに謎ですが、黒ひげ・ティーチは元海軍大将・青雉クザンと現在つるんでいることも含めて、今回の落とし前戦争では不思議な行動をしていたのではないでしょうか。