秦国の将軍の中でも、異彩を放つ桓騎(かんき)将軍。
敵国に対しての略奪や殺戮も厭わない、残酷な将軍として描かれています。
2019年5月19日現在54巻まで出版されていますが、桓騎の強さは、パーフェクトと言っていいでしょう。
かなり強いです。
弱点なんてなく、このまま大将軍にまで登りつめるのでは!?と思わせます。
しかし、黒羊の丘をかけた戦いで、李牧と慶舎は「桓騎の弱点を見つけた」と言います。
今回の記事では、桓騎の弱点について考察します。
桓騎が根底に持つ、怒りがキーワードか!?
そして、史実ではどうなっているのか!?
そんなことをお伝えします。
キングダムの桓騎(かんき)とは何者?
桓騎(かんき)は、秦の筆頭将軍「白老」蒙驁の副将です。
「化け物」と評される戦の天才で、同じく副将の王翦と合わせて秦の六将軍にも並ぶ実力者と言われています。
しかし桓騎(かんき)の国内外での知名度は低く、趙の李牧ですらその実力を知りませんでした。
将軍としては「凡庸」と評される蒙驁が高い戦果を上げているのは、桓騎と王翦の力による所が大きいとされています。
桓騎(かんき)の性格は一言で言うと冷酷。
敵軍への過剰な拷問・殺戮や、敵国の一般市民への虐殺行為など、非道な手段を平然と行い、秦への忠誠心も薄い。
しかしある種のカリスマの持ち主で、部下からは非常に慕われている。
桓騎(かんき)は誰から習ったでもない彼独自の戦術を用い、ゲリラ戦術や相手の虚を衝く戦い方を得意としています。
元々桓騎(かんき)は討伐軍相手に無敗を誇った山賊の頭領です。
ある邑を攻め落とした際、自ら村人全員の首を切り落としたことで「首切り桓騎」と言われることに。
桓騎(かんき)のこの残虐性は根本的に今も変わっておらず、高い実力と功績を持ちながら知名度が低いのはこの残虐性のため。
同じ秦軍内部でも、その出自と言動のせいで張唐などからは疎まれている。
上官の蒙驁に対しては不在の場でも敬語を使いそれなりに敬服する態度を見せてはいるが、なぜ桓騎(かんき)が蒙驁の部下になった経緯は不明です。
一応は信、政ら主人公サイドの人間ではあるがかなり毒の強い人物。
桓騎(かんき)の弱点とは?
黒羊丘の戦いの中で紀彗の陣取る中央の丘を奪取するために、桓騎の作戦で慶舎を誘き出すことに成功。
そのまま慶舎を討てるか、というところまでいきいましたが、慶舎は間一髪の所で逃げることができています。
このとき、慶舎が桓騎の弱点を見つけたと言うシーンがあります。
慶舎は本能型の将軍として、合従軍の時には、麃公と戦っています。
麃公は慶舎と戦い、かなり苦戦していましたので、慶舎はかなり強い部類の将軍です。
しかし、桓騎が徹底して動かない事により、焦れて自らテリトリーを出てしまい、結果、信に斬られる羽目になりました。
やがて、李牧にも共有された桓騎の弱点。
慶舎が死んだことで、どういう弱点なのかはいまだに謎のままです。
ということで、この記事で桓騎の弱点を考察してみます。
桓騎(かんき)の弱点1:桓騎軍は横の連携がない
桓騎軍の特徴は、桓騎が主役として隊が機能するという、完全なトップダウン型の組織です。
それらの隊はそれぞれが単体で機能しているため、隊が連携して動くというスタイルがないのが特徴としてあります。
最後には慶舎を嵌める事に成功した桓騎ですが、何としても慶舎を逃がそうとする趙軍の奮戦で、仕留める事が出来なかったシーンがあります。
その際に桓騎が投入したのは、超危ない暴力の塊であるゼノウ一家です。
桓騎軍の戦闘力としては、ほぼ最強のゼノウ一家。
それでも趙軍の奮戦で慶舎を捕え損ねるという事は、桓騎軍の横の連携の弱さが露呈しているのではないかと思います。
ゼノウ一家が進軍している時に、どこか1つでも別働隊が先回りしていたら、慶舎を捕え損ねるという事がなかったのではないか?と思うのです。
桓騎(かんき)の弱点2:軍の戦略を考えられるのは桓騎しかいない
桓騎軍の戦いを見ていると気がつくのは、この軍の戦略を考えて実行に移すのは桓騎1人という事です。
黒桜(こくおう)や、摩論(まろん)は、桓騎の考える作戦の一端を即座に理解して実行することができますが、決して桓騎にアドバイスするという事がありません。
桓騎は、常にスタンドプレーで作戦を変更させていき、部下を混乱させますが、最後には「大丈夫、すべて上手く行く」で押し通しています。
確かにこれまでは上手く行ってきましたが、今後もそうである保障はありません。
これに関しても、先ほどの「横のつながりがない」ということに起因しているかもしれません。
元々は桓騎のカリスマ性に集まってきた軍です。
仮に黒桜や摩論が戦略を練ったとしても、その作戦通りに命をかけて戦う者はどれだけいるでしょうか?
おそらく、かなりの反発を受けることは目に見えてみます。
元々は山賊の寄り集まりの桓騎軍なので、統制は取れないでしょう。
そのため、何らかの理由で桓騎軍が二手に分かれた場合、桓騎がいない部隊は、明らかに命令系統の支障が出てきます。
桓騎(かんき)の弱点3:桓騎には達成したいミッションがない
最後は抽象的ですが、桓騎には何を犠牲にしても達成したい何かがありません。
そのため、桓騎には人を引きつける強いミッションがないです。
例えば信には、天下の大将軍になるという強い戦う動機があり、秦王政には、中華の統一という最終目標があり、李牧には秦の圧迫から、趙の人々を守るという切実な願いがあります。
飛信隊のメンバーは、信に対するカリスマ性ではなく、信の「大将軍」になるというミッションが人を惹きつけていると見ることもできます。
しかし桓騎には、人を熱くさせるような強い目標がないので、時には人が離れていくこともあります。
この弱点の象徴的なシーンとして、飛信隊を監視する役で送り込まれた那貴(なき)は、飛信隊で食う飯は美味いという理由で桓騎軍に戻らなかったということがあります。
那貴はおそらく、軍が信のミッションに対して賛同し1つになって相手を討とうとする、飛信隊の雰囲気が気に入ったのではないかと思います。
確かに飛信隊は、桓騎軍とは全く違う雰囲気を持っていますからね。
桓騎(かんき)の弱点を知る上で重要な「怒り」
キングダムでは、桓騎の過去に関する描写が一度もありません。
しかし、桓騎軍の最古参である砂鬼一族と思わしき人物からは、このような話がありました。
桓騎の”根”にあるのは、岩をも溶かすほどの「怒り」だ
引用:484話
過去にどんなことがあったのかはわかりませんが、いつも冷静な桓騎を動揺させて思考を鈍らせるには、この桓騎の「怒り」を利用する必要があるかもしれません。
桓騎(かんき)は史実ではどうなる?
桓騎は、史実では李牧に破れているようです。
城に籠って出てこない李牧を誘き出すため、桓騎は趙の国民と街を襲います。
そうすれば、李牧は民衆を助けるために城外へ出撃することを期待したのです。
しかし李牧はその誘いには乗らず、手薄となっていた桓騎の本陣を急襲。
これに慌てた桓騎は本陣救援のため急いで戻りますが、待ち伏せていた李牧に大敗します。
しかし、史実では桓騎は野盗でもなかったようですし、このキングダムで同様の負け方をする可能性がどれだけあるかわかりません。
これまでのキングダムをみていると、李牧は民衆を助けるような人ではなさそうですし、それを桓騎もわかっていると思いますし。
桓騎(かんき)に対するネットの声
キングダムでは、桓騎がイケメンでかなりかっこよく描かれているので、ネットでもファンが多いようです。
まじでキングダムの桓騎カッコよすぎる pic.twitter.com/6eZHAwh0NB
— とらぽ (@tora_mons2546) May 19, 2019
桓騎かっこいいから見て。男女にモテるんだよ pic.twitter.com/fMhBVtMd0P
— 影騎 (@eikiXkanki) May 12, 2019
王騎と桓騎かっけえー pic.twitter.com/DJIGh0DDAg
— ロドリゲス (@GG13694427) May 13, 2019
桓騎(かんき)の弱点まとめ
今のところ、圧倒的な強さを誇る桓騎。
そのため、李牧が掴んだ桓騎の弱点が気になります。
今後の桓騎の戦い方に注目ですね。