キングダムの秦の将軍の中でも、かなりの異彩をはなつ桓騎(かんき)将軍。
しかし桓騎(かんき)将軍は武力だけでなく、戦略にも長けていて、時には平民の命を使って武将たちの恐怖を煽るという、人間としてはあまり理解できない一面もあります。
そんな桓騎(かんき)に対して、いまだに明かされていない謎があります。
それが桓騎(かんき)の「怒り」です。
桓騎(かんき)は元々、秦南方の山々を縄張りにしていた大野盗団の首領でした。
出生などは不明ですが、何らかの理由で野盗になったのでしょう。
そしてそれは、桓騎軍の古株である砂鬼一家がいう「すべてに対する怒り」からくるものであると推測されます。
さて、桓騎将軍は何に対して怒った、そして今も怒っているのでしょうか。
キングダムの桓騎(かんき)とは?
キングダムの秦国の中で、かなり異彩を放っている将軍の桓騎。
桓騎は戦いの天才で、どんな残虐な手を使ってでも戦に勝ちます。
敵国の兵や一般市民の死体をさらし、相手の士気を下げ、恐怖すら覚えさせます。
魏との山陽の戦いでは、敵軍に大量の目玉の袋を届け、趙との黒羊の戦いでは、無抵抗の市民の骸の巨像を趙軍へ届けました。
こんな冷酷非道な行いをして、桓騎将軍は余裕の笑みを浮かべているのです。
きっちり戦いで勝利を収めていますが、正気の沙汰ではありませんよね。
そんな桓騎将軍は読者から嫌われているのかというとそうでもありません。
作中でも尾平が言っていたように、「かっこいい」のです。
怪しげな雰囲気を出し、いつも余裕な顔をしていて、しかも類稀な才能で戦を勝利に導く。
この残忍さと余裕はどこからくるのでしょうか。
その経緯を考察します。
キングダムの桓騎(かんき)がもつ怒りとは?
砂鬼一家が言うには、桓騎の強さの根底には「怒り」があるらしいとのこと。
しかしいまだに謎なのは「何に対する怒りなのか!?」ということですね。
その「怒り」を考察してみます。
桓騎(かんき)の怒り
砂鬼一家がいう「すべてに対する怒り」は、野盗になる前に桓騎が受けた仕打ちが原因で生まれた感情ではないかと考えています。
何かに対して怒っているということは、怒るなにかがあるということです。
そして桓騎の怒りとは、”すべての人への怒り”だと私は考えています。
もしかしたら桓騎は幼い頃、奴隷だったのかもしれません。
かつて漂が語ったように、キングダムが舞台とする春秋戦国時代は、「一度奴隷になると、そこから這い上がることが難しい」という時代です。
そこから脱したいという思いから、強さが全ての野盗になったと考察します。
生まれた時は、普通の家庭で、友達も親もいたのかもしれません。
しかし、戦争孤児になり奴隷になってしまったことで、そこから全ての人が敵になったと認識した可能性が。
もう両親がいた頃の、幸せな日々には戻れない。
戦争が、この国の人々が、自分の全てを奪ったのだと。
そこで将来への希望の光を奪われてしまったとき、桓騎は思うのです。
奪うか奪われるなら奪ってやる。
そして、野盗団に入り、多くの野盗団を束ねる首領になりました。
桓騎の残忍な行為の数々は、若かりし桓騎の体験によるものかもしれませんね。
なぜ桓騎(かんき)は秦の将軍になった?
度重なる交戦の末、桓騎が戦いの天才だと肌で感じた秦軍は、桓騎を秦軍に取り込みました。
しかし、なぜ桓騎は秦国の武将となることを決めたのでしょうか。
その理由は3つ考えられます。
- 野盗より報酬が多かったこと
- 自分の強さを誇示できること
- 蒙豪が寛大だったこと
1つ目は、野盗時代より報酬が多かったことです。
桓騎は野盗団の仲間に信頼されていますが、結局は桓騎と繋がっている理由のほとんどは財が多くもらえるからでしょう。
秦軍に入り、大戦に勝てば、莫大な報酬をもらえます。
そして、多くの仲間を手にし、さらに桓騎軍は強くなります。
こうしてより多くのものを奪い、より多くの財を手にするために桓騎軍は戦に勝ちまくります。
実際に、功を挙げて秦王である政から財をもらう時には「悪くない額だ」という場面もあります。
やはり報酬が、秦の将軍をやっている一つの理由ではないかと考察できます。
2つ目は、自分の強さを誇示できること、です。
もし奴隷という身分に落ちていたことが本当であれば、全ての人が桓騎に対して冷たい目を向け、桓騎を何一つ認めていなかったのでしょう。
一方で、天才とまで言われるほどの戦の才能を持っている桓騎。
その才能を常に発揮できるのは、この時代は将軍になることです。
これにより、国中、そして中華中に自分の強さを誇示することができます。
実際、合従軍を相手にしている時、張唐に「桓騎、お前はなぜ将軍になる」と問われ、こう答えています。
「俺が一番強いからだろ」と。
そして、生まれも育ちも良い将軍に対しては、軽蔑の言葉とも取れる言葉を向けています。
それらを考えると、下から這い上がってきた桓騎は、その才能だけで上がった自負があり、少なからず血筋で将来が決まるこの時代に対しての怒りがあったのかもしれません。
3つ目は蒙豪将軍の元で戦が出来たからです。
蒙豪将軍は大将軍でさらに温和な性格ということもあり、桓騎の悪事ももみ消すことが出来たのでしょう。
また、軍としての戦い方をやさしく諭していたとも思います。
この3つの理由により、桓騎は秦国の将軍として戦果を上げてこられたのだと思います!
蒙豪将軍は亡くなってしまいましたが、その後の戦でも確実に戦果を上げてきています。
今やもう桓騎は秦国にとって欠かすことのできない将軍ですよね!
キングダムの桓騎(かんき)の怒りに関してネットの反応は?
桓騎の怒りに対して、ネットの反応や考察はどうなのでしょうか。
黒羊戦以降、桓騎の「怒り」とは……?って問いがずーっとどこかに引っかかっているので書かずには・描かずにはいられないですね……特に雨の時は内省的な気分になって、そういう内なる感情を見つめたりしますし。
— べにば (@e96his) June 24, 2017
#キングダム 45巻を読んで。
桓騎の根底が「全てに対する怒り」にある…と。これが蒙驚との過去に何かしらあるんだろうと。李牧は、桓騎のリスクを顧みない奇策を取ることを逆手にとって、罠を張って破るつもりなんじゃないかなぁ…と。
— 9ちゃん…@って15世紀にはあったらしい (@9_chan) January 24, 2017
桓騎というキャラを作り上げた、今はまだ原先生の胸の内のみぞ知るお頭の怒り…
期待がふくらみすぎているのだが、どうか俺の目の黒いうちに回収されてくれな…。
— のかな (@nokana0017) June 6, 2019
桓騎(かんき)の怒りまとめ
いかがだったでしょうか。
ほぼ私の考察でしたが、桓騎が過去に何かに裏切られたことは間違いないでしょう。
これから出てくるであろう桓騎の過去の回想シーンが楽しみですね。
桓騎軍の野盗時代なんかも見てみたいです。
まだまだ謎の多い桓騎将軍ですが、今後の活躍を期待します!