今回の記事は、進撃の巨人に出てくるケニーアッカーマンについて。
ケニーアッカーマンといえば進撃の巨人ではリヴァイと互角に戦うことができる強いキャラというイメージです。
しかし、ケニーアッカーマンの素性に関する描写は少なく、謎多き人物でもありました。
そして最後は、延命できる可能性があった巨人化をせずに亡くなります。
ケニーの素性や、巨人化しなかった謎について考察をしたいと思います。
進撃の巨人のケニーアッカーマンとは?リヴァイやレイス家との関係
進撃3期のケニーに期待するシーンやっぱここっすわ pic.twitter.com/Hr3x4VRA81
— カネキリカ(掌)/ヤマダ(猫) (@Kirika_ma_cos) January 24, 2018
ケニー・アッカーマンはアッカーマン家の末裔であり、切り裂きケニーという異名を持っています。
ケニーはもともと中央第一憲兵団に所属し、対人制圧部隊の隊長です。
異名の”切り裂き”のとおり、ナイフの使い手で憲兵を大量に殺した殺人鬼という過去があります。
憲兵を大量に殺した過去があるのに、中央第一憲兵団に所属できているので、それだけでも何か憲兵団に対する闇がありそうですよね。。
ケニーアッカーマンとリヴァイとの関係
ケニーアッカーマンには生き別れた妹がいました。
ケニーの妹は地下街で暮らす娼婦として生きていました。
ケニーの妹客との間にできた子どもを出産。
その子どもがリヴァイだったのです。
つまりケニーとリヴァイは伯父と甥という血縁関係にあります。
しかしリヴァイはケニーと血縁関係にあることは知りませんでした。
ケニーが妹の居場所を突き止めたときには妹はすでに死亡しており、リヴァイもすごく幼かったのです。
その後ケニーは地下街で生きる術として、リヴァイに様々なことを教えます。
つまり、リヴァイにとってケニーは育ての親も同然なのです。
ケニーアッカーマンとレイス家との関係
アッカーマン家は、王家に代々仕える武家の一族でした。
しかし始祖の巨人の力による、一般市民の記憶の書き換えをしようとした際に、なぜかアッカーマン家には記憶の書き換えが通用しないことがわかります。
そのことからアッカーマン一族は、当時の王家だったレイス家から恐れられ、迫害を受けることになります。
ケニーはその当時、王であったウーリ・レイスを襲撃します。
しかしその作戦は失敗。
ウーリによって殺されるかと思いきや、ウーリからいままでの迫害について謝罪され、友人としてウーリに迎えられます。
このことがきっかけでアッカーマン家が王家から迫害を受けることがなくなりました。
ケニーアッカーマンはヒストリアの母を殺した犯人!
ヒストリアの母であるアルマはレイス家に仕え、当時の王であったウーリの兄であるロッド・レイスの妾でした。
アルマはロッドの子を身籠り、出産します。
その子どもがヒストリアです。
つまり、ヒストリアはレイス家の末裔です。
ヒストリアを産んだことで、自分は領主の妻になれると思ったアルマ。
しかし実際には妾がレイス家の子供を産んだとして、アルマは王家にとって邪魔な存在となります。
自分がこんなにも邪魔者扱いされるのはヒストリアのせいだという思いがあり、ヒストリアを憎んでいたアルマ。
愛情がなかったアルマはいつしかヒストリアの前から姿を消します。
しかし、ウォール・マリアが陥落した時、事態は急転します。
エレンの父であるグリシャによって正妻との子どもたちを殺され、「始祖の巨人」が奪われたロッドと一緒にアルマはヒストリアのもとに戻ります。
これでやっとロッドと3人で暮らせるかと思いきや、王家を正そうとする中央憲兵によって取り押さえられてしまう。
アルマはヒストリアと無関係であることを主張しますが、ロッドの「自分とは無関係だ」という一言により、ケニーはアルマを殺すのでした。
アルマは殺される直前、ヒストリアに対して産まなければよかったと言おうとします。
ケニーはその言葉をすべて言い切る前に殺害しています。
もしかしたら、ヒストリアに聞かせないために殺したのでは?と考えられます。
ケニーアッカーマンの最期。なぜ注射器で巨人化しなかった?
リヴァイとケニー … 最後の会話。。。
進撃の巨人の中でこの絵が1番好きだわっ
凄い伝わってきたらいいね沢山ください!#進撃の巨人好きな人RT pic.twitter.com/YIDHnIlvLm— 歌い手♪クロカミの赤猫♪ (@akaneko325818) September 18, 2018
ケニーはエレンとヒストリアを誘拐したあと、ロッドが巨人化した際の熱風や教会の崩落により火傷などの怪我を負います。
怪我がひどく、近くの木にもたれかかるケニー。
そのケニーをリヴァイがみつけます。
リヴァイはケニーの姓がアッカーマンと知ったことで自分の母との関係を問います。
リヴァイの母にとって兄であることを打ち明け、リヴァイに巨人化できる注射器を託して息を引き取りました。
なぜケニーは注射器で巨人化しなかった?
ケニーは、リヴァイにとって立派な父親だったよ😭#切り絵 pic.twitter.com/Btp9qYLjBv
— subaru49 (@subaru49_m45) September 23, 2018
ケニーは世界をひっくり返すことという大いなる夢を抱いていました。
そのために必要としていた始祖の巨人の力。
ヒストリアとエレンを誘拐してから奪えるタイミングをうかがっていたケニーでしたが、王家の血族でないと力を発揮することができないと知ります。
この事実により、自分の夢を叶えることができないと悟ったのでした。
人生をかけて追っていた「世界をひっくり返す」という夢。
その夢に酔い、つらい現実を避けるかのように酔い続けたケニー。
しかし、その酔いは”王家でないかぎり始祖に巨人の力を使えない”という残酷な事実によって覚めてしまったのでした。
怪我を負って、巨人化すれば生き延びられたはずのケニー。
そうしなかったのは、もう夢を追うことに疲れてしまったのではないでしょうか。
また、自分の夢を、唯一の血縁者であるリヴァイに託そうと思い、リヴァイに渡したのではないかと考えられます。
ケニーアッカーマンに関するまとめ
切り裂きケニーとして、調査兵団たちからも恐れられていたケニー。
しかし、リヴァイに生きるすべを教えたこと、最期に注射器を託したこと、アルマの言葉を遮るように殺害したことから、怖い見た目とは違い、家族思いの一面があったのではないかと思いました。
強敵であったケニーではありますが、そんな優しい一面を見ると手を取り合って共に戦うことはできなかったのかと悲しい気持ちにさせられました。