始祖ユミルといえば、「進撃の巨人」という物語において、巨人という存在を作り出したものの1人です。
この少女がいなければ、この世界には巨人は存在していませんでした。
ですが、始祖ユミルに関しては、巨人の起源にまつわる話で名前が登場するばかりで、実際にどのような少女だったのかはまだ不明なことばかりです。
今回はそんなユミルについてまとめていきたいと思います。
始祖ユミルとは?
始祖ユミルとは、壁内で暮らす人類であるエルディア人の祖先です。
本名はユミル・フリッツ。
1800年以上も前に、ユミルが「大地の悪魔」と契約したことにより、巨人化の力を手に入れました。
そこから、この「進撃の巨人」という物語は始まっています。
始祖ユミルは悪魔と何を契約した?
始祖ユミルは悪魔と「何」の契約をしたのか。
作中では始祖ユミルと思われる少女と、大地の悪魔だと思われる者が描かれており、少女の手にはリンゴのような果実を持っているシーンが度々出ています。
その契約の内容は定かではありませんが、その結果巨人の力を手に入れています。
進撃の巨人のアニメ最新話で始祖ユミルと大地の悪魔の契約の話が出てきた。これに対して少女が始祖ユミルで化物が大地の悪魔なのではなくて、実は少女こそ大地の悪魔で化物が始祖ユミルなのではないかという説はこれまでにも出てきたけど、その説の説得力が僕の中で増した。(リプライに続く) pic.twitter.com/DDfbW5EnWs
— chara (@tkitter951) June 20, 2019
考えられるのはエルディア人、もしくは世界を繁栄させること、でしょうか?
少ししっくりしない気もします。
ユミルはきっとこの果実を食べ、巨人になった初めての人物です。
グリシャなどのエルディア復権派で語り継がれている歴史では、道を作り、橋を作り、エルディア人に繁栄をもたらしたとされています。
ユミルの死後、巨人の魂は9つに分けられました。
この9つから「始祖の巨人」「進撃の巨人」「女型の巨人」「超大型巨人」「鎧の巨人」「顎の巨人」「獣の巨人」「車力の巨人」「戦鎚の巨人」が生まれたのです。
そしてユミルの力を初めて継承されたのが、3人のユミルの子供でした。
その3人の子供の名前が「マリア」「ローゼ」「シーナ」。
そう、パラディ島にある壁の名前ですね!
なんと、ウォール・マリア、ウォール・ローゼ、ウォール・シーナという壁の名前は、ユミルの子供の名前から名付けられたものだったのです。
そしてユミルの巨人の力を継承したものは、「ユミルの呪い」というものにかかるとされています。
ユミルが大地の悪魔と契約してから死ぬまで13年。
この13年が継承者たちにも引き継がれ、巨人になってからは13年しか生きられないようです。
始祖ユミルの正体
始祖ユミルは原作である漫画の120話目にしてやっと正体がわかりました。
実は、すでに115話で登場しています。
リヴァイに刺された雷槍を自爆させ、死んでしまったも同然であったジーク。
これ始祖ユミル? pic.twitter.com/xT8dTPcpFU
— 大河 (@FractIight) March 9, 2019
そんなジークを「道」という巨人の魂が繋がっている場所で、砂を集めて固め、身体を作り直していた少女こそが始祖ユミルだったのです。
そしてジークは「道」へとやってきたエレンに対し、以下のような発言をしています。
「意志を持たぬ奴隷」は、この物語では「使命という呪いをずっと背負い続けている人間」ということになると思う。
もしそうならやはり、始祖ユミルを使命から解放すれば、自動的にユミルの民は巨人化しない民族になるのでは。#進撃の巨人 #120話 #ネタバレ #考察 pic.twitter.com/525rBjWEBp— 「進撃の巨人」の謎が分かった (@edonopoh) August 9, 2019
「絶大な力を持つ始祖ユミルだが…その正体は自分の意志を持たぬ奴隷だ。王家の血を引く者を自分の主人だと思い込み服従し続ける」
つまり、今回は巨人となった王家の血を継ぐジークに服従している、ということです。
バラバラになってもう死んだと思われた体を作り直してくれたのも、エレンの真意を計るために枷をつくったのもこれで説明ができます。
始祖ユミルは自分が死んでから、ずっとこの「道」に一人でいたようです。
きっと始祖の巨人を受け継いだレイス家の人にその度、服従していたのでしょう。
まさかの復権派が崇めていた存在が奴隷だったという衝撃の事実です。
死んでもなお、この世界に縛り付けられていたかのようなユミル。
進撃の巨人の世界において、一番自由がなかったのはこの始祖ユミルなのかもしれません。
ですが、ネットでは契約をしたといわれるシーンの絵を見て、大地の悪魔と思われる左側が実はユミルで、右側の少女こそが大地の悪魔なのではないか、とされる意見も多く出ています。
完結するまでにはジークの言っていたことが正しかったのか、はたまたネットでの意見が正しかったのかはっきりするでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
いよいよ登場した始祖ユミルの正体。
本当に衝撃的でした。
このユミルと呼ばれる少女は、今後この「道」で何をするのか。
縛られ続けている少女を、エレンは助け、自由へと導いてくれるのではないかと期待をしています。
今後の展開が楽しみです。
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