秦国が中華統一をするとき、最大の障壁となるのが趙国であり、李牧。
その趙を滅ぼす為に、秦国の存亡をもかけた鄴攻めを決行します!
鄴攻めの肝となるのがなんといっても「兵糧」。
この鄴攻めは、趙軍を倒すことはもちろんですが、兵糧をいかに削るかという兵糧戦でもあります。
お互いの軍を削りつつ、相手の兵糧もあの手この手で削っていきます。
それでも秦軍の兵糧は超軍の半分以下、日に日に兵糧は減っていき、兵糧は残りわずかとなってしまいます。
ですが、朱海平原13日目の夜のことです。
難攻不落の城である「鄴」に火の手が上がっているではありませんか!
この報告を受けた李牧もすぐさま朱海平原の戦いを終わらせるべく動き出します。
一体何が起こったのでしょう?!
キングダムの鄴攻めとは?
鄴攻めとは、秦国が趙国を滅ぼす為に必須の城である「鄴」を落とすための戦いです。
秦国は王翦将軍を総大将とし、楊端和・桓騎を率いて出陣しました。
この戦は趙軍の討伐ももちろんですが、兵糧の戦いでもあります。
そこで、序盤から王翦将軍は仕掛けていきます。
小さい城をいくつも攻め落とし、全ての民を鄴へ移動させたのです!
溢れかえる民に大混乱の鄴。
ですがそれでも秦軍の兵糧は、趙軍の半分以下。
それを承知の上で、王翦将軍は戦い続けます。
なんと秦軍の兵糧が尽きるまで、、、。
もう秦軍には兵糧がない!絶体絶命だ!と思っていたところ、鄴から火の手があがります。
一体何が起こったのでしょう?
鄴の兵糧庫が焼き尽くされる?!
朱海平原の戦い13日目の夜のこと。
鄴の城の中では、奇妙な噂が拡がっていました。
それは、「負傷した兵が別人だった」というもの。
その噂になった人物と思わしき集団が動き出します。
闇夜の中、四方にわかれ、全ての兵糧庫の前に立ち、「王翦様に勝利を」の一言と共に一斉に火をつけます。
そうです!戦の序盤に攻め落とした小城の民に変装して鄴内に兵を隠しておいたのです!
さすが王翦将軍!
この知らせを聞いた王翦将軍は「ふっ」と笑みを浮かべます。
同時に火急の知らせを聞いた李牧は大慌て。
この様子から見て、鄴の兵糧はほぼ無くなってしまったとみて間違いないでしょう。
さて、李牧はここからどうでるのでしょう?!
>>キングダム602話の復習!鄴からの知らせにより李牧が陣形を変える
そもそも、鄴に兵糧がなくなるとなんでヤバイの?
一度、兵糧の重要性について改めて考えてみましょう。
兵糧がなくなるとなぜ「ヤバイ」のでしょうか。
それは、橑陽の戦いを見てみればわかります。
橑陽の戦いでは、楊端和率いる山の民軍とロゾ率いる犬戎軍の戦いが繰り広げられていました。
互角の戦いの戦局を動かすために趙将舜水樹(しゅんすいじゅ)は、地下道を通じて壁の所有する兵糧庫の大半を燃やし尽くしました。
食糧が激減した秦軍で起こったのは、「仲間割れ」です。
同じ軍でも、他の隊の馬を喰おうとしたり、食料を奪い取ったりする隊が出てきます。
もちろん1日の食糧も減らされ、戦う力も無くなっていきます。
ケンカした上に、腹が減っていては、戦どころではありませんよね。
このように「内から崩壊する」のが兵糧不足の恐ろしいところなのです。
鄴攻めで兵糧を焼かれ追い詰められた李牧の作戦とは?!
鄴の兵糧が焼き尽くされたことを聞いた李牧は「1日で王翦を破り、1日で鄴に駆けつける」と言います。
李牧には、その自信がある様子。
守りの陣形を即座に超攻撃型の布陣「大鶴(だいかく)」へと変更。
そのまま王翦軍を翻弄し、次々に王翦軍を討伐してきます。
そして李牧が動き出したことにより、朱海平原15日目は、文字通りの総力戦となりました。
ですが、李牧の戦術は、いとも簡単に王翦将軍に跳ね返され、秦軍はどんどん前線を押し上げていきます。
右翼では、瀕死状態のはずの王賁が尭雲を討ち、飛信隊はその流れもそのままに李牧軍の元へ、それに呼応する亜花錦。
めまぐるしい展開の中、李牧はどんどん追い詰められていきます。
龐煖が登場するも、この勢いは龐煖一人の武で止められるようには思いません。
このまま秦軍の勢いそのままに討たれてしまうのでしょうか。
果たして、ここから「一発逆転の秘策」はあるのでしょうか?!
キングダムの鄴攻め兵糧に関するまとめ
鄴の兵糧が焼き尽くされたことにより、朱海平原の戦いは一気に終息へ向けて動き出しました。
まだ王翦将軍の策の上で転がされている印象の李牧ですが、ここから絶体絶命の死地を乗り越えられる策があるのでしょうか?
そして、体力的にも限界を迎えている信の前に立ちはだかる可能性の高い「龐煖」の存在。
一体、ここからどのような展開になるのでしょうか?!
朱海平原の戦いから目が離せません!