キングダムには、とても魅力溢れる武将がたくさん登場しますね。
中には一見「本当にこんな人がいたら困るな・・・」という武将もいますが、物語が進むにつれてとても魅力溢れる人だったりします。
私の中でそんな武将の一人が、麃公(ひょうこう)将軍でした。
麃公(ひょうこう)将軍が最初に出てきたときは「うわー何考えてるかわからない将軍だな・・・」と。
でも、物語が進むにつれて、とても魅力的な武将だと気づき、最期のシーンでは思わず涙も。。
今回の記事では、そんな麃公(ひょうこう)将軍について。
- 麃公(ひょうこう)将軍とはどんな将軍?
- 武将としての麃公(ひょうこう)将軍の強さは?
- 麃公(ひょうこう)将軍が愛される理由とは?
という部分を掘り下げていきます。
ひょうこう将軍とは?本能型の極み
まずは、麃公(ひょうこう)将軍の基本的な情報をまとめました。
登場する巻 | 5巻〜30巻 |
活躍した戦場 | 蛇甘平原、函谷関、南道 |
戦い方のタイプ | 本能型 |
副官 | 岳牙(がくが)将軍 |
「麃公(ひょうこう)将軍」と言われてまずイメージするのは「本能型の将軍」ということでしょう。
「本能型の将軍」というと聞こえがいいですが、要は「バカみたいに勘が鋭い将軍」ということ。
もう、めちゃくちゃです。笑
秦軍の魅力溢れる武将として挙げられることの多い王騎将軍は、その武力に加えて戦略にも長けていました。
しかし、麃公(ひょうこう)将軍はとにかく勘と武力。
その二つで、乱世を生き抜いてきた人でした。
ひょうこう将軍の最初の登場は5巻
麃公(ひょうこう)将軍がキングダムで最初に登場したのは、コミック5巻です。
信の初陣であり、魏の呉慶との戦い。
その頃千人将となった壁(へき)ですら、麃公(ひょうこう)将軍の名前を聞いたことがなかったということ。
というのも、最前線の戦地に常にいたので、王宮にはほとんど顔を出したことがなかったからでしょう。
そんな壁は麃公(ひょうこう)将軍の戦略を初めて聞いた時に、
大丈夫なのか この将軍は・・・
と言っています。
キングダムを読んでいる限り、壁は本能型の将軍ではありません。
そのため、最強の本能型である麃公(ひょうこう)将軍の作戦を聞いた時に、すぐには理解できなかったのでしょう。
ひょうこう将軍には”当たり前”というものが存在しない
繰り返しになりますが、麃公(ひょうこう)将軍は本能型の極みにいる将軍です。
知略型であれば、「このような状況だから、こうするのが定石だ」という”当たり前”の知識があるはずです。
しかし、麃公(ひょうこう)将軍には、それがない。
だから初登場となる5巻の魏の呉慶との戦いでも素早い戦略の変化を見せることができています。
攻め入っているのが秦で、守っているのが魏。
普通なら、魏は攻城戦を展開するのが”当たり前”なのです。
でも、魏は攻城戦をせずに攻めてきました。
この事実に、うろたえる他の武将達。
しかし麃公将軍は、全くもって焦りませんでした。
考えたのは、魏の戦力。
魏は”中華最強”と自負するほどの戦車隊を持っていました。
それを使いたいがために平地戦に持ち込むのだろう、という”勘”が冴え渡ります。
このように、”当たり前”というものがないために、その時々で常に”最適解”を出せる将軍でもあります。
ひょうこう将軍の名言
そんな麃公(ひょうこう)将軍の名言を集めました!
ひょうこう将軍の名言:火を絶やすでないぞォ
この「火を絶やすでないぞォ」は文句なしの名言。
麃公(ひょうこう)将軍が死ぬ間際に信に語った言葉です。
3.4期ライブ当たらないの辛すぎて僕の中の火が消えそうだから麃公大将軍に直々に「火を絶やすでないぞォ」って声掛けられたい() pic.twitter.com/IdnXTPWnMs
— は る き (@nogi_mayu12) November 1, 2019
今の信には、間違いなく麃公(ひょうこう)将軍のこの言葉が胸にあるはずです。
ひょうこう将軍の名言:突撃じゃぁ!!
麃公(ひょうこう)将軍は本能型の極み。
この「突撃じゃぁ!!」に、本能型としての勢いが現れていますよね。
ひょうこう将軍の名言:己の中の大いなる矛盾に気付かず一人もだえておるただのど阿呆じゃ
これは麃公(ひょうこう)将軍が死ぬ間際に龐煖(ほうけん)に対して放った言葉。
龐煖(ほうけん)は自らを武神と呼び、ひたすら武力を磨く日々。
しかし、そんな武力を持ってしても王騎には敗北感を抱いている。
ひょうこう将軍が死んだのは何巻?
そんな魅力溢れる麃公将軍。
麃公将軍の最期はどうだったのでしょうか?
ここから先はネタバレ要素もあるので、まだ読んでない方は、ご注意を!
麃公将軍は30巻で最期を迎えます。。
麃公将軍の最期は、秦が合従軍に攻められた時の、南道です。
秦も合従軍も、全ての人が李牧は咸陽を落とすために、函谷関を攻略する作戦を持って戦をやっているものと思い込んでいます。
しかし、実際はそうではない。
咸陽を落とすための、もう一つの道。
それは蕞(さい)を落とすことでした。
これに唯一気づいたのが、麃公将軍。
なぜ気づいたかというと、本能型の”勘”です。
この”勘”が当たらなければ、麃公将軍たちは職務放棄、といった感じで懲罰対象になるぐらいでした。
しかし、その”勘”は当たります。
そして蕞(さい)にたどり着く前の南道で、麃公将軍は李牧と戦うことになったのです。
流動を見事見破り、李牧の前まで辿り着きますがそこに待ち構えていたのは武神・龐煖(ほうけん)でした。
龐煖の圧倒的な武の前に、麃公将軍は劣勢に立たされます。
そして、麃公将軍の副官である岳牙将軍も討ち取られてしまう。
王騎将軍を龐煖に殺された光景が焼き付いてる信は、麃公将軍を助けようと必死に向かいます。
しかし、最期をこの戦場と決めた麃公将軍。
麃公将軍は信に自分の盾を渡し、こう言い放ちました。
前進じゃア!!
咸陽へ行け 童 信!!
ここで、麃公将軍は死を覚悟したのだと思います。
そして龐煖に片腕を切られながらも、龐煖の腕を折ります。
そしてあの名言。
キングダム名言
『ひょうこう死す』 pic.twitter.com/fXR27BwATf— mitsukinTV4 (@MitsukinTv4) July 13, 2016
この言葉を最後に、麃公将軍は龐煖に討ち取られました。
キングダムのアニメ3期は、ちょうど麃公将軍の最期である合従軍編です。
この機会に、キングダムのアニメをお得にみてみましょう!
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ひょうこう将軍の魅力
なぜ麃公将軍が、こんなにも愛されているのか。
その魅力を考えてみようと思います。
私が思う麃公将軍の魅力。
- 自分が好きな戦を常に楽しむ、という子供のような無邪気さ
- 部下に対して分け隔てなく「人」として接する人間としての大きさ
これが麃公将軍の魅力ではないでしょうか。
ひょうこう将軍の魅力その1:常に戦を楽しむ
麃公将軍は、常に戦を楽しんでいます。
キングダムのキャラクターの中には、「戦が嫌い」という李牧や、「天下の大将軍になる」という信、そして「復讐心の塊」のような万極といった、何かしら自分の「目的」があるから戦をすることがほとんどです。
戦場には出ませんが、秦国大王の政だって「中華を統一する王となる」という目的の上で戦を指示します。
しかし、麃公将軍は「戦」自体が好きなのです。
戦で常に笑顔なのは、麃公将軍だけ。
なぜこんなにも麃公将軍は戦を楽しめることができるのか。
その理由がわかるシーンが、30巻にあります。
信が麃公将軍に「何故六大将軍じゃなかったんですか?」と聞いた場面。
麃公将軍はこう言います。
儂には六将のような光も夢も必要なかった。
儂はただ戦場で戦い勝利し、その夜うまい酒を飲めればそれで満足じゃったからのォ
男なら自分の成し遂げたことに対して賞賛されたいし、地位や名誉を手に入れたいものです。
信もそうですが、飛信隊のみなも当然天下に轟くような将軍になることに憧れています。
でも、大きな目標があればあるほど、何かを失った時に絶望感が押し寄せたりしますよね。
戦に負ければ「これで大将軍への道が遠のいた」とか、思ってしまいます。
しかし麃公将軍にはそれがない。
目の前の戦で勝利し、そして一緒に戦った仲間とうまい酒を飲めればいい。
ここに、魅力があります。
この生き方、私たちも見習うところがあります。
子供だったら、勉強。
社会に出れば仕事。
どうせやるなら、良い成績を取りたいし、仕事で出世したい。
でも、失敗すればその目標から遠ざかる。
そんなことでいちいち一喜一憂してはダメなのかな、と。
目の前のことをとことん楽しんでやっていれば、結果的に高みに到達できているのではないでしょうか。
麃公将軍も、目の前の戦をとことん楽しんだ結果、将軍として秦国を支えるまでになっているのです。
ひょうこう将軍の魅力その2:部下に対しても分け隔てなく「人」として接する人間としての大きさ
麃公将軍の魅力は、「常に楽しむ」という生き方の他にも、麃公将軍は常に全員を「人」として接しています。
千人将だからお前の意見は軽い、とか、歩兵とは住む世界が違う、とか。
そんな考えは一切ありません。
それが垣間見れるシーン。
麃公将軍は、その日の夜にうまい酒を飲むことが楽しみの一つです。
しかも、各隊のみんなと飲むのです。
キングダムで一番好きな場面ってなんだろう。名場面多過ぎだからめちゃくちゃ迷うけど、確実に上位に食い込んでくるのは
・政が賽の住民煽るとこ
・イケメされたセイキョウ様が美人の嫁に看取られる最期
・渕さん見事川を渡りきるところ番外で、ひょうこう将軍の酒のかけ声 pic.twitter.com/6HZAQwJuRr
— れい子 (@re_1106) September 17, 2017
将軍だから偉い人としか飲まない、だったり、歩兵には酒はやらん、といったこともない。
全ての部下に敬意を示し、同じ盃で酒を飲む。
ここが麃公将軍の魅力の1つではないでしょうか。
この辺も、今の社会でも同じことが言えます。
会社であれば社長が偉くて、平社員は偉くない?
そんなことはないですよね。
各個人に役割があるし、その役割を全力でこなす。
実際はそれだけです。
どんな役職でも、どんな社会的地位であっても、一個人としてその人を見ることができるかどうか。
ここは今の世の中でも、とても重要な部分ですね。
ひょうこう将軍に関するまとめ
数あるキングダムの将軍の中でも、かなり人気のある麃公将軍。
今回の記事では、麃公将軍がなぜこんなにも魅力があるのかをお伝えしました!
ぜひコミック30巻までは読んだ方がいいですよ!