進撃の巨人では様々な巨人が登場し、それぞれに異なった能力を有しています。
その中でエレンがカルライーターであるダイナ相手に無意識に発動した「座標」と呼ばれる力が、今後の物語で重要な意味を持つようです。
座標の力は、始祖の巨人の力とも呼ばれることがあります。
エレンが持つ「座標」とはいったいどのような力で、発動条件は何なのでしょうか。
進撃の巨人でエレンイェーガーが持つとされる座標の力とは?
元々、エレンたちエルディア人の祖先は「大地の悪魔」と契約し、巨人の力を手に入れたユミル・フリッツという少女です。
いわゆる始祖ユミル、と呼ばれている存在。
大地の悪魔 と ユミル フリッツ も 謎だな … 不戦の契りも … pic.twitter.com/t9LoGbBKEx
— h a r u __ @ 消える 。 (@ha_ru_zoe_05) May 28, 2018
始祖ユミルは死亡する際に魂を「九つの巨人」に分け、エルディア帝国を築きました。
そのため、ユミルの子孫は「ユミルの民」または「エルディア人」と呼ばれています。
そして、ユミルの民は目に見えない「道」で繋がっており、そのすべての道が交わる一点が「座標」と言われています。
エレンが持つ座標の力は始祖の巨人の力とも呼ばれる
巨人の能力を継承した前の所有者や意志なども「道」を通して繋がっています。
そのため、「座標」を持つものはユミルの民(エルディア人)の記憶を操作したり、巨人を意のままに動かす事が可能です。
ちなみに「座標」とはマーレ国側の呼び方であり、エルディア国側では「始祖の巨人」と呼ばれています。
呼び方が違う為、別のものだと思う方は多いかもしれませんが、「座標=始祖の巨人」と考えてよいです。
しかし、これまで様々な伏線があった進撃の巨人なので、呼び方を変えているのは作者の何らかの意図があるのでは?という声もあるようです。
いずれにしても、現在判明している情報からは、「座標=始祖の巨人」と置き換えて良いでしょう。
エレンが座標の力を得たのはなぜか?
エレンの父グリシャ・イェーガーは「進撃の巨人」の力を継承していました。
そして、グリシャは当時「始祖の巨人」を継承していた、レイス家の長女フリーダを捕食し「始祖の巨人」と「進撃の巨人」2つの力を手にしてます。
エレンはグリシャから巨人化の注射を投与された後、巨人となってグリシャを捕食した事により、2つの力を継承しました。
エレンの父、グリシャ・イェーガーは
「いずれ地下室にいかなければならない」と断言しています。
この時にエレンに謎の注射をしていますがこの注射こそがエレンが巨人になったきっかけと思われる。 pic.twitter.com/sEYCFbmtAn— 進撃の巨人トリビア (@shingekitoribia) February 5, 2015
エレンが座標を継承したと判明したのはどの場面?
エレンが「座標(始祖の巨人)」を継承していると判明したのは、ライナーとベルトルトにエレンが攫われた時です。
攫われたエレンを奪還すべく、調査兵団と憲兵団、駐屯兵団が救出に向かいます。
そして、共に作戦に参加した恩人のハンネスが、目の前で母カルラの仇である巨人に捕食されます。
>>ハンネス死亡にショックの声!エレンとミカサの恩人がなぜ!?
消耗して巨人になれないエレンは、自分の不甲斐なさに腹を立てながら、その仇の巨人を素手で殴りました。
進撃の巨人 season2 12話
座標の力
エレンやっと主人公ぽい活躍一応最終回っぽく終わらせた
中途半端は中途半端だけれども pic.twitter.com/AcnKIYrbCw— そうま (@akizuki1234) June 19, 2017
その瞬間、巨人化能力を持つライナー達たちに電流のような衝撃が走ります。
同時に、知性を持たない無垢の巨人たちはエレンの母であるカルラと、ハンネスの仇である巨人に向かい、一斉に襲い掛かりました。
それに続き、巨人たちはエレンの意思に従い、ライナー達にも襲い掛かっています。
つまり、座標の力により、エレンは無垢の巨人たちを意のままに操ることができたのです。
エレンは座標の力をどう使う?力の発動条件とは?
進撃の巨人アニメのシーズン3では、すでにパラディ島の巨人はほぼ殲滅し、海の向こうの敵との戦いが始まる所で終わっています。
しかし、原作の単行本28巻の時点で「座標(始祖の巨人)」については大きく分けて2つの事が判明しています。
- 座標の力を発揮するには、王家の血が必要であること
- 座標の力を使えば、エルディア人の体内構造を変えることも可能であること
座標の力を使うのに必要な条件
まず、座標(始祖の巨人)の本来の力を発揮するには、王家の血が必要であること。
具体的には、王家の血を引くものが巨人化した姿で「座標(始祖の巨人)」を継承した人間と接触する事。
その力を利用し、「地鳴らし」を行い世界と対立する道を選ぶエレンたちと、何とか別の訪欧を模索しようとする者たちで、壁内人類の意見は対立していました。
座標の力でできること
そして2つ目。
「座標(始祖の巨人)」の力を使えば、エルディア人の体内構造を変える事も可能であること。
この事実は、「流行り病が流行した時、当時の王がユミルの民(エルディア人)の体内構造を変え、病にかかる者がいなくなった」という描写からわかっています。
この力を使ってエルディア人の繁殖能力を無くしてしまい、今後の100年で巨人をこの世から無くそうとするのが、ジークが考える「エルディア人安楽死計画」です。
今の進撃の巨人は、この「エルディア人安楽死計画」と「地ならし」を実行しようとするジークとエレンに対して、安楽死計画と地ならしを阻止しようとするマーレや壁内勢力との対立、という構造になっています。
>>ジークとエレンの考えに賛同しているイェレナの顔が怖すぎる!
エレン以外に座標の力を使うためのキーパーソン
先ほど、王家の人間との接触が「座標(始祖の巨人)」本来の力を発揮すると説明しました。
いま現在、進撃の巨人に出てきている王家の末裔は2人だけです。
- パラディ島に逃げ込んだフリッツ王家の末裔ヒストリア
- ダイナ・フリッツの息子ジーク
ということは、この2人がどういう考えを持っているか次第で、座標の力の使われ方が変わります。
座標の力を使うためのメインのキーパーソンはジーク
ジークはヒストリアに「獣の巨人」を継承させ、寿命を迎える13年の間に可能な限り子供を作る事を提案します。
その理由は、パラディ島が各国に対する軍事力を持つために必要な約50年の間、「地鳴らし」の発動条件を維持するためです。
当初エレン達は、ヒストリアに子供を産ませ続けることを反対していました。
それは、ヒストリアだけにエルディア人の未来を負担させるわけにはいかない、という理由があったからです。
そのため、ジークの提案以外の方法を模索しようとします。
模索した結果エレンはマーレに潜入するのですが、エレンは突然ジークの提案に乗ます。
そして単独行動を起こした事で、エルディア国と諸外国との対立は決定的なものになりました。
ジークは「座標(始祖の巨人)」の力を使って生殖能力をなくし、エルディア人が子供を作れなくさせようとしています。
そうすれば世界も巨人に怯えなくて済み、エルディア人を苦しみから解放されると考えているからです。
これが前述の通り、「エルディア人安楽死計画」です。
今のところ、エレンはジークの考えに賛同している様子ですが、今後エルディア人が子孫を残さないという点に対して本当に納得しているか、わかっていません。
長年一緒だったミカサとアルミンでさえ、エレンが今何を考えているのかわかっていない状況です。
>>エレンがミカサたちを傷つけた理由とは!?本当にジークに賛同しているのか?
今まで自由を求めて戦ってきたエレンには、到底納得出来ない事だと思います。
しかしマーレ潜入後のエレンの行動は不可解な点も多いので、今後の展開がとても気になりますね。
>>エレンがジークの安楽死計画を拒否!エレンの本当の目的は?
進撃の巨人の座標に関するまとめ
「座標(始祖の巨人)」には様々な力がある事が分かりました。
記憶を操作出来たり、体内構造を作り変えられるうえ、巨人まで意のままに操れる能力。
血の気が多く、自由を手に入れる為には手段を選ばないエレンが、「座標(始祖の巨人)」を有していると分かれば、ライナーが「この世で一番持ってはいけない奴」と断言した気持ちも分かる気がします。
これから、諸外国の圧倒的な軍事力を前にして、エルディア国がどのような選択をし、どのように戦っていくのか。
そして、同じ父親を持ちながらも、親に愛されて育ったエレンと、愛されずに育ったジーク。
果たして、エレンとジークの2人は同じ思いを抱いているのか。
今後も先が見えない展開が繰り広げられそうです。