衝撃的な展開が続いている、進撃の巨人。
進撃の巨人物語もいよいよ佳境に入ったところで、ジーク率いる反マーレ義勇兵から「エルディア人安楽死計画」という物騒な名前の計画が持ち上がっています。
今回はジークが計画している「エルディア人安楽死計画」について、考察したいと思います。
進撃の巨人でジークが計画しているエルディア人安楽死計画とは?
ジーク達が計画している「エルディア人安楽死計画」を実行するには、エレンの持つ「始祖の巨人(座標)」の力が必要です。
ジークはフリッツ王家の末裔ダイナを母にもつ為、王家の血を引いています。
王家の血を引くジークが「始祖の巨人(座標)」を継承しても、「不戦の契り」の影響により力を上手く使う事が出来ません。
反対に、エレンが「始祖の巨人(座標)」を使うには、「王家の血を引く巨人」との接触が必要です。
その為、「始祖の巨人(座標)」の力を使うには、ジークとエレン2人の協力が必要なのです。
ジークは獣の巨人の前継承者クサヴァーから、「始祖の巨人(座標)」の力を使えばエルディア人の体内構造を変えられる、という情報を入手します。
そこでジークが考えたのが「エルディア人安楽死計画」というもの。
エルディア人である限り巨人化の能力は残り、巨人化の力は戦いの道具として使われ続けます。
それならいっその事、「エルディア人に子供が生まれない様にして、自然にエルディア人を滅亡させよう」という計画です。
子供が生まれないようにすれば、今の子供が死ぬまでの約100年でエルディア人がいなくなる、ということ。
もちろん、マーレ国を含む連合国が100年を大人しく待ってくれるはずもない為、エルディア人が滅亡するまでの約100年の間は、地ならしによりけん制する事も必要。
エルディア人とは?
「エルディア人」は「ユミルの民」とも呼ばれています。
エルディア人の祖先ユミル・フリッツは、大地の悪魔との契約により、巨人の力を手に入れます。
ユミルの死後、魂を九つに分け、エルディア帝国を建国します。
エルディア帝国は巨人の力を使って大国マーレを制し、大陸を支配しました。
エルディア人(ユミルの民)が世界から敵とされるのは、過去のエルディア帝国が巨人の力を使い大陸を支配したためです。
そして、エルディア人(ユミルの民)だけが巨人になれる事が理由です。
パラディ島で暮らしていたエルディア人は、壁の外には人類はいないと記憶を改ざんされ、巨人に怯えながらも壁内で普通の生活を送っていました。
しかし、マーレ国のエルディア人は、悪魔の末裔と呼ばれ、迫害を受けながら暮らしていました。
ジークが計画するエルディア人安楽死計画は成功するのか?
「エルディア人安楽死計画」に必要な条件は4つです。
- 「始祖の巨人(座標)」と「王家の血を引く巨人」の保有者
- 「地ならし」の発動
- 「始祖の巨人(座標)」と「王家の血を引く巨人」両者の意見の一致
- 「始祖の巨人(座標)」と「王家の血を引く巨人」の両保有者を、約100年間維持する事
エルディア人安楽死計画に必要な条件①「始祖の巨人(座標)」と「王家の血を引く巨人」の保有者
現在、エルディア国には、「始祖の巨人(座標)」エレンと「王家の血を引く獣の巨人」ジークの両名が揃っています。
エルディア人安楽死計画に必要な条件②「地ならし」の発動
「地ならし」の発動については、「安楽死計画」を抜きに考えても、一度は「地ならし」の発動が必要な為、エレンもジークも意見は一致しているでしょう。
エルディア人安楽死計画に必要な条件③「始祖の巨人(座標)」と「王家の血を引く巨人」両者の意見の一致
最重要な「両者の意見の一致」ですが、マーレ国へ潜入していたエレンは、安楽死計画についてジークに賛同しています。
しかし、進撃の巨人118話でアルミンが言ったように、エレンは潜入中で賛同する他なかった。
それに「始祖の巨人(座標)」側に決定権があるならば、下手に抵抗するよりは「地ならし」を行うまでは、仲間だと思われた方が都合がいいですよね。
それを裏付けるように、進撃の巨人119話でジークが巨人を呼ぶために叫ぼうとした時。
エレンはライナーに抑えられながらも、「待て」とジークを止めるように左手を伸ばしている描写があります。
エレンたちの周りにはジークの脊髄入りワインを飲んだ兵士が多くいた為、エレンはジークを止めようとしたと考えられます。
エルディア人安楽死計画に必要な条件④「始祖の巨人(座標)」と「王家の血を引く巨人」の両保有者を、約100年間維持する事
ヒストリア(クリスタ)は現在妊娠中で、もうすぐ王家の血を引く後継ぎは生まれます。
しかし、巨人の力の継承者は「ユミルの呪い」より、継承してから約13年で寿命を迎えます。
すでにその状況にあり、あと数年の命と決まっているエレン。
始祖の巨人を持ち続けることは、約100年は誰かに「約13年の寿命」を強いる必要があります。
エレンは、ヒストリアやその子供に「約13年の寿命」を強いるのでしょうか?
結局、ジーク発案の「安楽死計画」はエレンとジークの思惑が一致せず、失敗に終わる可能性が高いと考察しています。
元々、ジークが「安楽死計画」を考えたのは、幼い頃に両親からの愛を感じる事が出来ず、「エルディア人として生まれなければよかった」という思いからです。
一方のエレンは、ジークと同じグリシャを父に持ちながら、両親から愛されて育ちました。
そして、エレンは母カルラの「生まれてきただけで偉い」という言葉にも救われています。
「子供を産めなくする」という自滅の道よりも、エルディア人を「巨人になれない体にする」と考えるのではないでしょうか?
>>ジークが不戦の契りを無力化!エレンがいなくても安楽死計画実行できる?
エルディア人安楽死計画まとめ
進撃の巨人119話の最後、エレンはガビに頭を吹き飛ばされました。
エレンは果たして死んでしまったのでしょうか?
そして、リヴァイとハンジの安否や、ジークを助けた謎の巨人、イェレナの目的など、まだまだ分からない事がありすぎます。
特に、イェレナは底の知れない部分が多く、今後のストーリー展開が全く読めません。
エレンとリヴァイ、ハンジの無事と、活躍を期待したいと思います!